お木曳・川曳とは|式年遷宮の御用材を運ぶ、20年に一度の民の祭り|ニュース|常磐会(ときわかい)
お木曳・川曳とは|式年遷宮の御用材を運ぶ、20年に一度の民の祭り
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お木曳・川曳とは|式年遷宮の御用材を運ぶ、20年に一度の民の祭り

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2026年7月7日

伊勢神宮には、20年に一度、社殿のすべてを新しく造り替える「式年遷宮」という、わが国最大ともいわれるお祭りがあります。その新しい社殿の造営に用いる御用材(ごようざい)を、伊勢のまちの人々が神宮へと曳き運び、奉納する民俗行事が「お木曳(おきひき)」です。遷宮に先立って行われるため、次に同じ行事が巡ってくるのは、およそ20年後。まちにとっても、一人ひとりにとっても、人生で幾度と出会えない特別な祭りです。

陸曳と川曳、二つの姿

お木曳には、二つの形があります。ひとつは、御用材を載せた奉曳車(ほうえいしゃ)を綱で曳き、まちの道を進んで外宮へと運ぶ「陸曳(おかびき)」。もうひとつは、内宮へと向かう「川曳(かわびき)」です。

川曳では、御用材を五十鈴川の流れの中で曳き、川をさかのぼって内宮へと運びます。夏の川に入り、全身濡れながら綱を曳く、伊勢ならではの勇壮な祭りです。川底の石を踏みしめ、掛け声とともに御用材が少しずつ川を進んでいく光景は、まさに圧巻です。

担い手は「神領民」

お木曳は、もともと神領民(しんりょうみん)――旧神領にあたる地域の方々――が中核となって担ってきた行事です。町ごとに奉曳団(ほうえいだん)が組まれ、それぞれの町の誇りを背負って御用材を曳きます。誰もが自由に加われるものではなく、地域が代々受け継いできた祭りである、という点も、お木曳の大切な一面です。

第63回式年遷宮に向けて、いま

2033年に予定される第63回神宮式年遷宮に向けて、お木曳は2026年に始まりました。外宮側の陸曳(第一次)は2026年5月9日から6月13日にかけて土日を中心に行われました。内宮側の川曳(第一次)は、7月25日から8月2日にかけての4日間で行われる予定です。

常磐会も、地域に根ざした活動を重ねるなかで築いたご縁により、古市の奉曳団のご厚意で参加枠を融通いただき、8月2日の川曳に学生とともに奉曳団の一員として参加する予定です。観光として眺めるのではなく、担い手の一人として綱を曳く。その体験を、意味を知ったうえで迎えられるよう、歴史を学ぶ事前の学習会も大切にしています。

常磐会は、伊勢を拠点に、日本の伝統文化の継承と若い世代の育成を目指す会です。20年に一度の民の祭りが受け継がれていく現場に、これからも学生とともに身を置いてまいります。