7月の朔日餅は「笹わらび餅」|品目が入れ替わった、七夕の一品|ニュース|常磐会(ときわかい)
7月の朔日餅は「笹わらび餅」|品目が入れ替わった、七夕の一品
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7月の朔日餅は「笹わらび餅」|品目が入れ替わった、七夕の一品

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2026年9月22日

伊勢には、毎月1日の早朝に神宮へ参り、ひと月の無事に感謝して新しい月の平安を祈る「朔日詣り」の習わしがあります。夏の朝は明けるのが早く、7月1日も夜明けとともに参道がにぎわいます。

7月の朔日餅は「笹わらび餅」

朔日詣りの朝の楽しみのひとつが、赤福が毎月1日にだけ販売する「朔日餅」です。7月1日に並ぶのは「笹わらび餅」。わらび餅を笹の葉でくるんだ一品で、中にはこし餡が入っていると報じられています(伊勢志摩経済新聞・観光三重)。

笹の葉で包む前のわらび餅。7月の朔日餅は、こし餡入りのわらび餅を笹で包みます(写真は一般的なわらび餅。Ocdp, CC0, via Wikimedia Commons)
笹の葉で包む前のわらび餅。7月の朔日餅は、こし餡入りのわらび餅を笹で包みます(写真は一般的なわらび餅。Ocdp, CC0, via Wikimedia Commons)

7月は七夕と笹飾りの季節です。笹竹はまっすぐ天に伸び、冬も青々としていることから、神の依り代とされてきたと言われます。笹で包むという仕立てそのものが、この月の設えになっています。

45年の歴史で、初めての入れ替え

7月の朔日餅は、長らく「竹流し」でした。青竹に水羊羹を流し込み、クマザサの葉でふたをしたもので、付属の錐(きり)で節に穴を開けて取り出していただく仕掛けです。販売開始当初からの品目とも報じられています。それが令和5年(2023年)、「笹わらび餅」へと改められました。品目が入れ替わったのは、これが初めてのことです。

理由は、器に用いる生竹の入手が難しくなったことでした。竹は輸入に頼っており、世の中の動きで供給が細ったと報じられています。菓子そのものの都合ではなく、材料を支える側の事情が先に変わったことになります。

変えずに続けることと、変えて続けること。そのどちらも継承の形です。20年に一度すべてを新しくして受け継ぐ式年遷宮とも、どこか通じる話かもしれません。

朔日餅のはじまり

朔日餅は、朔日詣りの参拝客をもてなそうと、赤福が昭和53年(1978年)2月に売り出した月替わりの餅菓子です。お正月を除く毎月1日だけ、2月から12月まで11種類が順にめぐります。消費期限は当日限りで、その日のうちにいただく味です。

赤福本店の朔日餅を求める列(写真: Miyuki Meinaka / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0)
赤福本店の朔日餅を求める列(写真: Miyuki Meinaka / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0)

常磐会は、伊勢を拠点に、日本の伝統文化の継承と若い世代の育成を目指す会です。毎月の朔日餅を追いかけると、伊勢の一年の移ろいが見えてきます。

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